私のジギングデビューは10年程前、場所は沖縄のパヤオでした。
当時、私はシーバスやバス、ロックフィッシュ等の
ルアーフィッシングにのめり込んでいましたが、
釣雑誌等で南の海で大きなマグロやＧＴ抱えて笑ってる写真を見ては、
溜息をついていました。
そんなある年、社員旅行の幹事の役が回ってきました。
そこで、チャンスとばかり釣仲間数名を抱き込んで
旅行の行き先を強引に沖縄にしたのでした。（笑）
7月の初め、2泊3日の旅行の中日に有志６名で船をチャーター、
（釣をしない人は適宜観光をしてもらいました、すまんすまん）
1人以外は、私を含め全員ジギング初心者だったので、
タックルは船の手配をお願いした沖縄の釣具屋でレンタル
竿はなんだったか忘れましたが、リールはエンブレムのでかい奴
たぶん大物餌釣り用のリールで、
絶対切れないようなとても太いＰＥラインが巻いてありました。
ジグはショアからのキャスティングで使ってたダイワのファントムと
沖縄行メンバーで、近くの釣具屋で叩き売りしてたメタルジグ福袋を買い
ジャンケンで山分けにしたものを持っていきました。
マリアのラフェスタやブランカ、バンジーメタル等が
入っていたように覚えています。
（ラフェスタ、バンジーメタル、シャモジグ・・
これらは手元に残った小サイズのもの
使えるサイズのものはすべて海の藻屑に・・）
当日は、沖縄本島中部太平洋側の宜野座漁港から
まだ真っ暗ななか、出港
結構波があり船は大きく揺れ、パヤオは遠く、
闇の中を2時間走り続け、少し心細くなった頃、
ようやく夜も明けはじめ
パヤオが見えてきました。
（これは3回目に行った時のパヤオの写真）
漁場に着いてしまえば、心細さなんて吹き飛び
はやる気持ちを抑えきれず、即座にジグを落としました。
１投目は、ファントム60g
30ｍほど落としたところでジグが一瞬止まったので
ベールを起こしてみると魚の反応・・
なんと、１投目でジギング初ヒット、
記念すべき初ヒット、初キャッチは、小振りのキハダマグロ「キメジ」でした。
小型とはいえ、初めて釣ったマグロはやはり嬉しかったです。
(ダイワのPANTOM、写真はイメージ（借りた魚、笑）です。）
そして、しばらく後、
今回唯一の経験者であるＭ氏にヒット、
彼だけはもちろん自分のタックルでの参加でした。
ラインがＰＥ30ポンドと細かったのでヒヤヒヤしていたと
本人から後で聞きましたが、
何度もドラグを出され、1時間近くして浮いてきたのは
21.5kgのキハダマグロ
でかい・・・の一言でした。流石Ｍ氏!!!
その後、私はキメジをさらに２尾ほど釣り、
一番みよしで黙々とシャクリ続けていたＮ氏が
5kg級のメバチマグロとオキサワラをキャッチ。
しかし、波があり、１名を除き初心者ばかりだったこともあって
なかなか、釣果が伸びなかったので、
船長から餌にキビナゴを付けるのを薦められ、
冷凍キビナゴを餌にして、ふかせ釣を楽むことにしました。
船長からもらった大き目の針（ネムリとひねりが入った餌釣用）を
リーダーの先に結び、キビナゴを刺して潮に流しました。
（ゴソゴソ探したら出てきたその時の針）
20〜30m流したところで、面白いようにヒットがあり、
船酔いでダウンしていた面々も起きてきて、
皆で嬉々として、大騒ぎし、
しばしカツオの入れ喰いを楽しみました。
ジグに拘らなくとも、釣りはほんとに楽しいものだと
あらためて実感できました。
この時一緒に行ったメンバーは、
この後も、沖縄、明石沖、日本海、紀州沖等に頻繁に出撃し、
今では、皆それぞれいっぱしのジギンガーになりました。
そして体が動く限り、
これからもジグをしゃくり続けるのは間違いないでしょう。
ジギングはなんと言いますか、
人間の狩猟本能をダイレクトに刺激する釣りで、
ゴンとヒットがあった瞬間に頭の中が真っ白になります。
さらに暴力的な引きでも加われば尚更です。
そして、一度それを味わうと、もう抜けられません。
あなたも是非!!!
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