ツアーの記録

ツアー１日目（前夜）	ツアーの集合場所であり、前夜の宿泊先であるTe Anau Traveloddge でウエルカムパーティー。　参加者の顔見せがあったのですが、到着が遅くなりこれには参加できませんでした。　パーティー終了後にレストランでの夕食、メニューにあるものは何を頼んでも良い（すべてツアーの料金に含まれています）と言われ一番高いイセエビを頼みました。　とても大きなイセエビが１尾まるごと出てきました。
ツアー２日目（トレック１日目）	ホテルのレセプションルームでツアーの説明会。日本人の参加者が多い時は、別に日本語での説明もしてくれるのですが、今回は少なかったので英語での説明会になりました。　少し怪しい点もあったのですが、まあ何とかなるだろうと腹をくくりました。　山小屋で使うシーツを借り、ザックに詰めて背負っていく以外の荷持を預けて（最終日のホテルまで運んでくれます。　お金も道中の山小屋でしか買えないＴシャツ等のお土産代以外は必要ないので、その分だけ残してあとは預けます。まあ１万円分もあれば十分です）一旦解散となりました。　サンドフライ（ブヨ）が多いとの説明があったので、雑貨店に虫よけ薬を買いに行きました。　この虫よけ薬は必須です。現地でとにかくできるだけ強い薬を買った方が良いです。　お忘れ無く。　お昼過ぎに再度集合し、全員の記念写真を撮って（この写真は後でくれます、日本での旅行のように後で無理矢理買わされたりしませんのでご安心を）、バスに乗り込み出発。　Te　Anau 湖のほとりの船着場で、船に乗り換えてトレッキングの出発地点まで。　この船には個人トレッキングの参加者４０人も一緒に乗り、ガイドツアー３４人と会わせて７４人が今回このトラックを歩くことができるメンバーです。　このメンバーはこれから４日間、幾度も抜いたり抜かれたりしながら歩きますので、そのうち顔見知りになります。　なお、個人トレック組は圧倒的に若い人が多く、日本人も４人いましたが、４人ともがワーキングビザで長期滞在している人達でした。　１５：４５長い航海の末、ようやく船は到着（Te Anau 湖は３４４km2の面積を持つニュージーランド第２位の広さの湖でとても広いです）し、いよいよここからトレックの始まりです。　しかし、この日のトレックは、船着場から本日の宿舎となるGlade Houseまでの1.2ｋｍだけです。　約１５分で到着。　　　　　　　　　　　　　　　Glade House 　Glade Houseは、ミルフォードトレッキングを紹介する時に、必ず出てくる宿舎（山小屋）ですが、テアナウ湖にそそぐクリントン川が脇を流れ、自然にとけ込んだとても美しい宿舎でした。　なお、この日は時間があるのでガイドが希望者を近くの谷までハイキングに連れて行ってくれました。
ツアー３日目（トレック２日目）	７：００起床、７：３０分に朝食を食べて、８：４５分にオーストラリアからの４人組と最後尾でスタートしました。　今日はPompolpna Lodgeまでの１６．１ｋｍの道のりです。　ほとんど平坦な道なので美しいクリントン川沿いの道をゆっくりと歩き始めました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*クリントン川の流れ* 天気は快晴（今回の行程では一番良い天気でした）、目にしみるような空の青さと透き通るような美しい川、鳥の囀りの中を歩き、昼前に気持ちの良い草原に出たので、ここで昼食にしようとザックを道端においてコースをはずれようとしたところで、一番後ろを歩いていたガイドに追いつかれました。１０分ほど歩くと避難小屋があって暖かい飲み物が飲めると言うので、結局一緒に歩くことにしました。　*抜けるような青空と冬期の厳しい自然に立ち枯れた木* 　小屋にはすでに皆が到着しており、暖かいスープで昼食としました。　ゆっくり歩きましたが午前中の走行距離は１０．７ｋｍでした。　午後１時前に再出発、途中にとてもきれいな三日月湖（クリントン川の氾濫で取り残されてできた小さな湖がたくさんある）があり、先頭を歩くガイドの提案で、皆でコースを外れて休憩することにしました。　服を脱いで湖に飛び込む人、日光浴をする人と、のんびりと午後の時間を楽しみました。　ご婦人方でも平気で下着一枚で泳いでいました。　また、三日月湖には大きな虹鱒が悠々と泳いでいましたが、個人トレックの人の中には、フライフィッシングの道具一式を持って歩いている人もいました。　（ミルフォードトラック内の川は、ライセンスを買えば釣りは自由にできます（町の雑貨屋やガソリンスタンド等ですぐ買えます。）　午後３時ごろ、ほど良い時間になったので、皆で再度歩き始めました。　途中、少し山道になっており、そろそろ歩き疲れたころ、山中に少し洒落た建物があり、近づいてみると、なんとバスストップでした、笑。　一緒に歩いていた人達と、このバスストップでひとしきり大笑いしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　*２日目の宿、Pompolona Lodge* 　　　*各部屋には２段ベッドが２つあり、４人部屋（原則として男女別々）* 　　　シーツは各自で毎日自分で持って歩く。　　　ゴミは生ゴミとそれ以外のゴミを分別して出し、ヘリコプターで運ばれる。　　　また、個人トレックの場合は、ゴミはすべて各自で持ち帰る。
ツアー４日目（トレック３日目）	本日の行程は、Quintin Lodge までの14.9km、距離は昨日よりも短いが、マッキンノン峠（標高１０７３ｍ）を越えていく、本コースのハイライトとなります。８時に出発、生憎の雨となった（ミルフォードサウンドは年間２００日雨が降り、４日間とも雨に会わないことはまず無い。）　途中で、日本からワーキングビザでニュージーランドに長期滞在しているＡ君に再会し、（彼は釣りをしながら歩いていたので私が追いついた）峠まで一緒に歩くことに。　大学を卒業後、１年間の計画でニュージーランドに来ているとのことでしたが、ニュージーランドはワーキングビザが簡単に取得できるので、長期滞在の日本人の若者が大勢います。　彼は、ニュージーランドに来てから、あまりにまわりの誰もがするので、釣りとトレッキングを覚えたそうです。　１１時ごろにマッキンノン峠に到着　峠への道は、頂上付近に少しガレ場（eleven zigzag と呼ばれる登り坂の最後の3zigzag ほどの急勾配）もあり、また霧がとても発生し易いので注意は必要ですが、まあ六甲山を上れる脚力（関西の人しかわからない、笑）があれば大丈夫です。　なお、峠は１８８８年にこのトラックを開いたクインティン・マッキンノン氏の名前をとってマッキンノン峠と呼ばれています。前夜にガイドから、峠からの眺めがこのツアーのハイライトであるので、雲の切れる瞬間までできるだけ峠で粘るのが良いと言われていたので、峠で長い休憩を取りました。　なお、峠には避難小屋があります。（個人トレック用とガイドトレック用が別々に）　峠の最も眺めが良い場所に、小さな小屋がぽつんと一つあるのですが、なんとそれはトイレで、「世界で最も美しい眺めのトイレ」と呼ばれています。　昨日の山の中のバスストップといい、なかなか洒落たジョークに関心しました。　なお、もちろん世界で最も眺めが良いトイレで用を足してみましたが、谷を見下ろす小さな窓があり、眺めは確かに最高でした。　　　　　　　　*世界で最も美しい眺めのトイレ* 　　　　　　　　　　ＫＥＡ（ニュージーランドカラス）　　　　いたずら好きなので荷物を取られないように!! 　峠で、同じくワーキングビザで日本から来ていたＢさんに会い、峠からは彼女と一緒に下ることにしました。　彼女もニュージーランドに来てからトレッキングを覚え、現地で知り合った人からミルフォードサウンドのすばらしさを知って、今回一人で参加したとのことでした。　１４時３０頃、今日の宿であるQuintin Lodgeに到着、ここでザックを預けて、もう一つのハイライトであるサザーランド滝へ、　サザーランド滝はロッジから往復１時間半の距離にあり、高さ５８０ｍ、世界で５番目の高さを誇る滝です。　滝は近づいて裏側まで行くことができます。（ただしものすごい水飛沫で命賭ですが、笑）　ただし、近づくだけで見事に全身びしょぬれになりますので合羽は必須です。　その日の宿では、滝の裏側まで行けたかどうかが最大の話題になりますので、がんばって裏側を制覇したほうが良いでしょう、笑。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*サザーランド滝* 　１６時頃、ロッジに到着、今日はめずらしく一番乗りで、テラスに座って皆が到着してくるのを待ちました。　Ｂさんと歩いていたところを、多くの人に目撃されていたようで、顔を見るなりあることないこと冷やかされましたが、妻と子供の写真を見せて釈明しました。　このころになると、ツアーの参加者にはかなり連帯感が芽生えており、とても仲良くなっています。　夕食はイギリスから来た２組の夫婦とスウエーデンから来た１組の夫婦と同じテーブルで食べましたが、イギリス人のトニーさんは仕事で香港に３年住んだことがあるアジア通、対してスウエーデン人Ｃさん（名前を忘れた）は大学教授で、この二人で世界経済の今後について激しい論争となり、私の英語力では残念ながら途中で話についていけなくなりました。　今後、アジアが世界経済を主導するのかどうかがテーマで、私も言いたいことは多くあったのですが、大変残念でした。　なお、このロッジには炊飯器があり、白いご飯が出ました。
ツアー５日目（トレック４日目）	残念ながら今日も雨、例によって８時ごろに出発。　本日の行程は、１５時にミルフォードサンドのホテル前桟橋行きの船が出るサンドフライポイントまでの２１．８ｋｍ。　少し距離はありますが平坦な道なので、午前中はカナダ人の夫妻と一緒にゆっくり歩きました。　奥さんが日本語の音を気に入ったようで（何度もビューティフルと言っていました）、夕食の時に日本語を教える約束をしました。　ジャイアントゲート滝で昼食、午後からはドイツ人の若い女性２人連れと競い合うように歩き、２時半ごろにサンドフライポイントへ到着。　サンドフライポイントは名前のとおりサンドフライ＝ブヨが多く、立止まると刺されるので大変でした。　なお、このサンドフライは侮らない方が良いと思います。　私はたくさん刺されましたが、１ヶ月ぐらいは痒い思いをしました。たえず虫よけを塗ることです。　　　　　*サンドフライポイント* *サンドフライに刺されないように手を振っている、笑* 　１５時に予定どおり船が出航し、１５時３０分、このツアー最後の宿となるミルフォードホテルへ。　なお、個人トレックの人達は、船を降りてから、その日の内にテ・アナウ行きのバスに乗って帰ります。　夕方、ホテルのラウンジでトラックの踏破証明書の授与式がありました。　ガイドのサーチャさんから一人一人証明書を渡してもらいましたが、私が一番最後になったので、少し時間をもらって一言だけスピーチしました。　「今回のツアーで最も印象深かったのは、山の中のバスストップだ。私は１時間待ったが残念ながらバスはこなかった。今度くる時は時刻表を忘れずに持ってこうようと思う・・、笑」という軽いスピーチがとてもうけて、大きな拍手と皆の抱擁をもらいましたが、世界中から山歩きが好きな人が集まって、同じ釜の飯を食いながら、そして美しい自然の中を歩く、このツアーのすばらしさを心から感じました。
ツアー６日目（最終日）	８時半にロビーに集合し、ミルフォードサウンドボートクルーズへ。　ミルフォードサウンドのホテルのあるところまでは、テ・アナウから道が通じており、このボートクルーズはレッドボートクルーズと呼ばれる観光クルーズとして有名です。　船から見るフィヨルドの景色は圧巻きで、山から海に直接落ちる滝がたくさんあり、途中船でその滝に突っ込んで、バケツに水を汲んで、その水でコーヒーを入れてくれます。　お昼に下船し、ホテルで最後の昼食。　そして、貸し切りバスでテ・アナウへ向け出発。　参加者の中に、今日が誕生日の人がいたので、途中とても眺めが良い場所にバスを止めて、ホテルから持ってきたケーキで野外誕生パーティをしました。皆でコインを出し合ってワインともちろんプレゼントも・・・　　　　　　　　　　　　　　　　*バスを止めて野外バースデイパーティー* 　１５時３０ごろ、テ・アナウに到着。事務所に預けていた貴重品を受け取り、ザックとシーツを返して、めいめいに別れを惜しみながらそれぞれの次の目的地に向かって解散となりました。　私は、イギリス人のトニーさん夫妻の好意に甘えて、レンタカーでクイーンズタウンまで乗せて行ってもらうことになりました。　今回は少し仕事がらみでニュージーランドに行ったので、単独での参加となりましたが、今度は、是非妻を連れて行きたいものです。

ＮＥＸＴ

ＢＡＣＫ

ツアー１日目（前夜）	ツアーの集合場所であり、前夜の宿泊先であるTe Anau Traveloddge でウエルカムパーティー。　参加者の顔見せがあったのですが、到着が遅くなりこれには参加できませんでした。　パーティー終了後にレストランでの夕食、メニューにあるものは何を頼んでも良い（すべてツアーの料金に含まれています）と言われ一番高いイセエビを頼みました。　とても大きなイセエビが１尾まるごと出てきました。
ツアー２日目（トレック１日目）	ホテルのレセプションルームでツアーの説明会。日本人の参加者が多い時は、別に日本語での説明もしてくれるのですが、今回は少なかったので英語での説明会になりました。　少し怪しい点もあったのですが、まあ何とかなるだろうと腹をくくりました。　山小屋で使うシーツを借り、ザックに詰めて背負っていく以外の荷持を預けて（最終日のホテルまで運んでくれます。　お金も道中の山小屋でしか買えないＴシャツ等のお土産代以外は必要ないので、その分だけ残してあとは預けます。まあ１万円分もあれば十分です）一旦解散となりました。　サンドフライ（ブヨ）が多いとの説明があったので、雑貨店に虫よけ薬を買いに行きました。　この虫よけ薬は必須です。現地でとにかくできるだけ強い薬を買った方が良いです。　お忘れ無く。　お昼過ぎに再度集合し、全員の記念写真を撮って（この写真は後でくれます、日本での旅行のように後で無理矢理買わされたりしませんのでご安心を）、バスに乗り込み出発。　Te　Anau 湖のほとりの船着場で、船に乗り換えてトレッキングの出発地点まで。　この船には個人トレッキングの参加者４０人も一緒に乗り、ガイドツアー３４人と会わせて７４人が今回このトラックを歩くことができるメンバーです。　このメンバーはこれから４日間、幾度も抜いたり抜かれたりしながら歩きますので、そのうち顔見知りになります。　なお、個人トレック組は圧倒的に若い人が多く、日本人も４人いましたが、４人ともがワーキングビザで長期滞在している人達でした。　１５：４５長い航海の末、ようやく船は到着（Te Anau 湖は３４４km2の面積を持つニュージーランド第２位の広さの湖でとても広いです）し、いよいよここからトレックの始まりです。　しかし、この日のトレックは、船着場から本日の宿舎となるGlade Houseまでの1.2ｋｍだけです。　約１５分で到着。　　　　　　　　　　　　　　　Glade House 　Glade Houseは、ミルフォードトレッキングを紹介する時に、必ず出てくる宿舎（山小屋）ですが、テアナウ湖にそそぐクリントン川が脇を流れ、自然にとけ込んだとても美しい宿舎でした。　なお、この日は時間があるのでガイドが希望者を近くの谷までハイキングに連れて行ってくれました。
ツアー３日目（トレック２日目）	７：００起床、７：３０分に朝食を食べて、８：４５分にオーストラリアからの４人組と最後尾でスタートしました。　今日はPompolpna Lodgeまでの１６．１ｋｍの道のりです。　ほとんど平坦な道なので美しいクリントン川沿いの道をゆっくりと歩き始めました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*クリントン川の流れ* 天気は快晴（今回の行程では一番良い天気でした）、目にしみるような空の青さと透き通るような美しい川、鳥の囀りの中を歩き、昼前に気持ちの良い草原に出たので、ここで昼食にしようとザックを道端においてコースをはずれようとしたところで、一番後ろを歩いていたガイドに追いつかれました。１０分ほど歩くと避難小屋があって暖かい飲み物が飲めると言うので、結局一緒に歩くことにしました。　*抜けるような青空と冬期の厳しい自然に立ち枯れた木* 　小屋にはすでに皆が到着しており、暖かいスープで昼食としました。　ゆっくり歩きましたが午前中の走行距離は１０．７ｋｍでした。　午後１時前に再出発、途中にとてもきれいな三日月湖（クリントン川の氾濫で取り残されてできた小さな湖がたくさんある）があり、先頭を歩くガイドの提案で、皆でコースを外れて休憩することにしました。　服を脱いで湖に飛び込む人、日光浴をする人と、のんびりと午後の時間を楽しみました。　ご婦人方でも平気で下着一枚で泳いでいました。　また、三日月湖には大きな虹鱒が悠々と泳いでいましたが、個人トレックの人の中には、フライフィッシングの道具一式を持って歩いている人もいました。　（ミルフォードトラック内の川は、ライセンスを買えば釣りは自由にできます（町の雑貨屋やガソリンスタンド等ですぐ買えます。）　午後３時ごろ、ほど良い時間になったので、皆で再度歩き始めました。　途中、少し山道になっており、そろそろ歩き疲れたころ、山中に少し洒落た建物があり、近づいてみると、なんとバスストップでした、笑。　一緒に歩いていた人達と、このバスストップでひとしきり大笑いしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　*２日目の宿、Pompolona Lodge* 　　　*各部屋には２段ベッドが２つあり、４人部屋（原則として男女別々）* 　　　シーツは各自で毎日自分で持って歩く。　　　ゴミは生ゴミとそれ以外のゴミを分別して出し、ヘリコプターで運ばれる。　　　また、個人トレックの場合は、ゴミはすべて各自で持ち帰る。
ツアー４日目（トレック３日目）	本日の行程は、Quintin Lodge までの14.9km、距離は昨日よりも短いが、マッキンノン峠（標高１０７３ｍ）を越えていく、本コースのハイライトとなります。８時に出発、生憎の雨となった（ミルフォードサウンドは年間２００日雨が降り、４日間とも雨に会わないことはまず無い。）　途中で、日本からワーキングビザでニュージーランドに長期滞在しているＡ君に再会し、（彼は釣りをしながら歩いていたので私が追いついた）峠まで一緒に歩くことに。　大学を卒業後、１年間の計画でニュージーランドに来ているとのことでしたが、ニュージーランドはワーキングビザが簡単に取得できるので、長期滞在の日本人の若者が大勢います。　彼は、ニュージーランドに来てから、あまりにまわりの誰もがするので、釣りとトレッキングを覚えたそうです。　１１時ごろにマッキンノン峠に到着　峠への道は、頂上付近に少しガレ場（eleven zigzag と呼ばれる登り坂の最後の3zigzag ほどの急勾配）もあり、また霧がとても発生し易いので注意は必要ですが、まあ六甲山を上れる脚力（関西の人しかわからない、笑）があれば大丈夫です。　なお、峠は１８８８年にこのトラックを開いたクインティン・マッキンノン氏の名前をとってマッキンノン峠と呼ばれています。前夜にガイドから、峠からの眺めがこのツアーのハイライトであるので、雲の切れる瞬間までできるだけ峠で粘るのが良いと言われていたので、峠で長い休憩を取りました。　なお、峠には避難小屋があります。（個人トレック用とガイドトレック用が別々に）　峠の最も眺めが良い場所に、小さな小屋がぽつんと一つあるのですが、なんとそれはトイレで、「世界で最も美しい眺めのトイレ」と呼ばれています。　昨日の山の中のバスストップといい、なかなか洒落たジョークに関心しました。　なお、もちろん世界で最も眺めが良いトイレで用を足してみましたが、谷を見下ろす小さな窓があり、眺めは確かに最高でした。　　　　　　　　*世界で最も美しい眺めのトイレ* 　　　　　　　　　　ＫＥＡ（ニュージーランドカラス）　　　　いたずら好きなので荷物を取られないように!! 　峠で、同じくワーキングビザで日本から来ていたＢさんに会い、峠からは彼女と一緒に下ることにしました。　彼女もニュージーランドに来てからトレッキングを覚え、現地で知り合った人からミルフォードサウンドのすばらしさを知って、今回一人で参加したとのことでした。　１４時３０頃、今日の宿であるQuintin Lodgeに到着、ここでザックを預けて、もう一つのハイライトであるサザーランド滝へ、　サザーランド滝はロッジから往復１時間半の距離にあり、高さ５８０ｍ、世界で５番目の高さを誇る滝です。　滝は近づいて裏側まで行くことができます。（ただしものすごい水飛沫で命賭ですが、笑）　ただし、近づくだけで見事に全身びしょぬれになりますので合羽は必須です。　その日の宿では、滝の裏側まで行けたかどうかが最大の話題になりますので、がんばって裏側を制覇したほうが良いでしょう、笑。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*サザーランド滝* 　１６時頃、ロッジに到着、今日はめずらしく一番乗りで、テラスに座って皆が到着してくるのを待ちました。　Ｂさんと歩いていたところを、多くの人に目撃されていたようで、顔を見るなりあることないこと冷やかされましたが、妻と子供の写真を見せて釈明しました。　このころになると、ツアーの参加者にはかなり連帯感が芽生えており、とても仲良くなっています。　夕食はイギリスから来た２組の夫婦とスウエーデンから来た１組の夫婦と同じテーブルで食べましたが、イギリス人のトニーさんは仕事で香港に３年住んだことがあるアジア通、対してスウエーデン人Ｃさん（名前を忘れた）は大学教授で、この二人で世界経済の今後について激しい論争となり、私の英語力では残念ながら途中で話についていけなくなりました。　今後、アジアが世界経済を主導するのかどうかがテーマで、私も言いたいことは多くあったのですが、大変残念でした。　なお、このロッジには炊飯器があり、白いご飯が出ました。
ツアー５日目（トレック４日目）	残念ながら今日も雨、例によって８時ごろに出発。　本日の行程は、１５時にミルフォードサンドのホテル前桟橋行きの船が出るサンドフライポイントまでの２１．８ｋｍ。　少し距離はありますが平坦な道なので、午前中はカナダ人の夫妻と一緒にゆっくり歩きました。　奥さんが日本語の音を気に入ったようで（何度もビューティフルと言っていました）、夕食の時に日本語を教える約束をしました。　ジャイアントゲート滝で昼食、午後からはドイツ人の若い女性２人連れと競い合うように歩き、２時半ごろにサンドフライポイントへ到着。　サンドフライポイントは名前のとおりサンドフライ＝ブヨが多く、立止まると刺されるので大変でした。　なお、このサンドフライは侮らない方が良いと思います。　私はたくさん刺されましたが、１ヶ月ぐらいは痒い思いをしました。たえず虫よけを塗ることです。　　　　　*サンドフライポイント* *サンドフライに刺されないように手を振っている、笑* 　１５時に予定どおり船が出航し、１５時３０分、このツアー最後の宿となるミルフォードホテルへ。　なお、個人トレックの人達は、船を降りてから、その日の内にテ・アナウ行きのバスに乗って帰ります。　夕方、ホテルのラウンジでトラックの踏破証明書の授与式がありました。　ガイドのサーチャさんから一人一人証明書を渡してもらいましたが、私が一番最後になったので、少し時間をもらって一言だけスピーチしました。　「今回のツアーで最も印象深かったのは、山の中のバスストップだ。私は１時間待ったが残念ながらバスはこなかった。今度くる時は時刻表を忘れずに持ってこうようと思う・・、笑」という軽いスピーチがとてもうけて、大きな拍手と皆の抱擁をもらいましたが、世界中から山歩きが好きな人が集まって、同じ釜の飯を食いながら、そして美しい自然の中を歩く、このツアーのすばらしさを心から感じました。
ツアー６日目（最終日）	８時半にロビーに集合し、ミルフォードサウンドボートクルーズへ。　ミルフォードサウンドのホテルのあるところまでは、テ・アナウから道が通じており、このボートクルーズはレッドボートクルーズと呼ばれる観光クルーズとして有名です。　船から見るフィヨルドの景色は圧巻きで、山から海に直接落ちる滝がたくさんあり、途中船でその滝に突っ込んで、バケツに水を汲んで、その水でコーヒーを入れてくれます。　お昼に下船し、ホテルで最後の昼食。　そして、貸し切りバスでテ・アナウへ向け出発。　参加者の中に、今日が誕生日の人がいたので、途中とても眺めが良い場所にバスを止めて、ホテルから持ってきたケーキで野外誕生パーティをしました。皆でコインを出し合ってワインともちろんプレゼントも・・・　　　　　　　　　　　　　　　　*バスを止めて野外バースデイパーティー* 　１５時３０ごろ、テ・アナウに到着。事務所に預けていた貴重品を受け取り、ザックとシーツを返して、めいめいに別れを惜しみながらそれぞれの次の目的地に向かって解散となりました。　私は、イギリス人のトニーさん夫妻の好意に甘えて、レンタカーでクイーンズタウンまで乗せて行ってもらうことになりました。　今回は少し仕事がらみでニュージーランドに行ったので、単独での参加となりましたが、今度は、是非妻を連れて行きたいものです。